ある日のことです。お昼ごはんに呼ばれて、カレーライスをご馳走になりました。
私の器を使っていただいて食卓に並べてくださるお食事は、本当に感動的です。
こんなふうに普段も使っていただいてるんだなと思うととても嬉しくなります。
こちらのお家のかたはお客様でもあるのですが、なんというか初対面の時から
初めて会った気がしない不思議なご縁を感じる方で、夢中になって
お互い時間が経つのも忘れるほどたくさんお話しをしました。
私の工房にお見えになったその時のことを、家に帰られてから娘さんに話されたそうです。
その娘さんは小学6年生。実はもう何か月も学校へ行っていませんでした。
もちろん母親である彼女はとても悩んではいらっしゃいましたが、
娘さんの心の奥底にある何か毅然としたものをうっすらと感じてもいらっしゃる様子でした。
それから少ししてその娘さんが「しおりさんのところに一緒に行きたい」と言ってると
聞かされました。今まで大人の誰にも自分から会いたいと言ったことがないので、
良かったら会ってほしいと。
私が会ってなにかできることなんてあるのかなぁと思いましたが、会ってみたい
気持ちもあって工房に招待しました。
とっても賢そうなすてきな女の子、第一印象です。私はすぐに彼女を好きになって、
歳は離れているけどずっと友達でいたいと思いました。
そしてとりとめもなく色々と話をして、私が彼女に伝えた気持ちはこんな感じだったと
記憶しています。「友達として、何があってもずっとあなたを応援するよ。」って。
その何か月かあと、彼女は自分で行きたい学校を決めて、そこに通うことになりました。
離れたところなのでなかなか会えなくてさみしいけれど、彼女の決断を私もご家族と
一緒に見守り応援していきたいと思っています。
いえ、実は反対に私たち大人のほうが見守られているのかもしれません。
その彼女が、私のためにお母さんと一緒にお昼ご飯の食卓の準備をしてくれて
素敵におもてなししてくれた時間、大切な私の宝物です。
今日はまん丸い月(明日は満月だそう)、彼女を思って今日はこの曲を聴いています。
Sixpence None The Richer 「Kiss Me」
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